地方創生が盛り上がり、様々な情報が簡単に手に入るようになった昨今、生活の一部に農業を取り入れる暮らしを検討されているかたも多いことでしょう。
豊かな自然の中で仕事に追われるのではなく、人間らしく自分らしい生活を送る。そのようなライフスタイルを目指し、農業への就農や地方移住を志すかたも数年前に比べると増えてきているように感じます。

私たち「おむすビーズ」は地方移住支援・一次産業就職支援のプロとしてこれまで100名を超える人の地方移住や就農、就業のサポートをしてきました。
移住して理想のライフスタイルを追求し、日々充実した生活を送っている人もいれば、移住した人が田舎の生活に馴染めず戻ってくるというケースも多々ありました。地方へ移住し就農するためには都会の生活にはない、様々なハードルを超えなければならないことも事実です。

私たちの経験から言えることは、「移住を考える時には事前の情報収集が非常に大切である」ということです。
・住む場所はあるのか?
・仕事はあるのか?
など、日々の衣食住に関することはもちろんですし
・どのような文化や行事が地域にあるのか?
・地域の住民は移住者の受け入れには積極的なのか?
・自治体は移住者にたいしてどのようなバックアップをしているのか?
など、専門家でないと調べることが難しい情報もあります。

そこで、「田舎に移住したい!」「地方で農業を営みたい!」と考えている人のお役に少しでも立つために私たちが考える、事前に情報収集をしておくべきポイントを9つの項目にまとめました。
これから地方への移住や農業への就農、一次産業への従事を考えている人は何かの参考にしてください。


移住を決める前に考えておくべき9つのポイント!

【ポイント1】自分が田舎暮らしをする意義(意味)「なぜ移住をしたいのか」を再確認する。

まず、情報収集をはじめる前にしっかりと考えてもらいたいのは「自分が田舎暮らしをする意義や意味」についてです。「なぜ、田舎にいきたいのか。なぜ、農業をやりたいのか」理由を考え、説明できるようにしておきましょう。
その理由は、「自分にとって完璧な移住先はない」からです。
地方には地方の文化があり、そこに暮らしている人の生活があります。都会と違い、地域の繋がりが濃いので人付き合いは避けては通れません。自分の理想の生活を追求することばかり考えているとどうしても息苦しくなってしまいます。

私たちがオススメすることは、自分にとって譲れない条件をランク付けすることです。
移住先でやりたいことなどをリストアップしランキングを作ってみます。そして、そのランキングの優先順位の高いものを実現できる対象となる地域を選んでいきます。
情報収集の場所はインターネットはもちろん有効ですし、『ふるさと回帰フェア』『新・農業人フェア』などの自治体が集まるイベントに足を運ぶのも1つの方法です。インターネットではわからない生の声を聞くことができます。
時間があるなら、気になっている地域には足を運んでみましょう。できれば、無料で行ける体験ツアーなどを活用し、実際に地元のかたと交流したり、寝泊りをしてみることもオススメです。

【ポイント2】移住先の自治体担当窓口がどこなのか確認する。

自治体によって移住先の呼び名が違います。

例えば、
高知県の土佐町では、「産業振興課」という課が窓口ですが、
島根県の隠岐の島町では、「定住対策課」が窓口になります。
また、自治体によってUターンに力を入れていたり、Iターンに注力しているなどの違いがあり、移住者の受け入れに積極的なところは担当者も親身になって対応してくれます。

農業への就農を目指す場合、農地が余っており、就農者の支援に力を入れているところだと土地や機械が安く手に入る可能性もあります。
移住を考えるなら自治体を上手く使い、情報を収集しましょう。

国土交通省などが発表しているランキングで「消滅可能性都市」などに指定されている自治体は危機感もあり積極的である可能性が高いと言えます。
専門家の知識や知見を聞くことも1つの方法ですので、「おむすビーズ」のように移住支援を行なっている企業に問い合わせてみるのも良いでしょう。

【ポイント3】移住者にどのような支援策があるのか確認しておく

移住者受け入れに積極的な自治体には「住宅補助」や「子供手当」「古民家の改修補助」など様々な行政のバックアップを受けることができる可能性があります。
例えば、島根県にある浜田市という自治体は「一人親家庭」に対する補助金が手厚く、最大400万円の手当や中古車の無償支給などを行なっているようです。
この他にも「介護職」など特定の業種を優遇している自治体などもあり様々な制度があります。移住を考えている自治体が移住者に対してどのようなバックアップ体制をとっているのか確認しておきましょう。


【ポイント4】貸家はあるのか?不動産屋はあるのか?

移住候補地が小さな町や村だと町に不動産屋がないこともあります。不動産屋がない場合は、自治体の住民担当窓口に情報が集まってくることが多いです。また、地域の人しか知らない物件もたくさんあり、「空き家はあるのに貸家が無い」ということもあります。
特に田舎に住んでいる人は「どこの誰かわからない人」に自分の土地を貸したがらない傾向にあるからです。
その一方で、地域の中心人物に認められると良い物件を紹介してもらえたり、使っていない家を格安で譲ってもらえることも多々あるため、移住を考えているなら地域住民との交流は非常に重要です。特に、地域のキーマンとなる人を見つけ関係を築いていくことが地方での生活を成功させる第一歩とも言えるでしょう。

行政が主催している「おためしツアー」や「無料のインターンシップ」などには、地域の人と交流する時間がセッティングされていることが多いです。
真剣に移住を考えている人は、事前に足を運び挨拶と「移住を考えている」という意思を伝えておくことも重要です。

【ポイント5】仕事はあるのか?

地方には、ハローワークなどの職業紹介所がない自治体もあります。その場合、自治体の住民担当窓口に情報が集まってくることが多いです。
行政が把握する情報以外にも細かな仕事はたくさんあり、地域住民の口コミや紹介でしか手に入らない場合などがあります。どのような仕事でも車は必須です。

農・林・漁・畜産などの1次産業へ就業する場合は研修制度や支援体制があるかどうか確認しましょう。

【ポイント6】小中高などの学校は地域にあるのか?

近年の少子化の影響で小中学校の統廃合が急速に進んでいます。人口減少問題に直面している地方では大きな影響が出ており、地域によっては送迎のバスが出ていない場所もあります。学校に通っている子供の人数などは事前に調べておいたほうが良いでしょう。
子育て世帯数を確認し、あまりにも人数が少ないと将来的に統廃合の対象になることもあり通学等で家庭の負担が増える可能性があります。
自治体窓口で情報は確認できるので、事前に問い合わせましょう。

【ポイント7】病院や福祉施設はあるのか?

小さな自治体でも、立派な病院や福祉施設を持っているところは多いです。しかし、施設で働く看護師や介護士が不足しており運営が回っていない場合もあります。
特殊な持病がある場合は対応可能な病院が近くにあるのか、ない場合は通院にどのくらいの時間がかかるのか確認しておいたほうが良いでしょう。

【ポイント8】アウトドアや観光資源はあるのか?

冒頭にあげた、「やりたいことリスト」に載っていることが実現できるのか。これからの人生において永く時間を過ごす場所なので自己実現ができるかどうかも重視しましょう。
最近はSNSで話題になった場所や、映画のロケなどによく使われている場所、アニメの聖地などが地域にあると新たな産業が生まれ地域が活性化していく傾向にあります。

【ポイント9】地域の人々との交流を持つことができるか

最後のポイントは「地域の人と交流を持つことができるかどうか」です。
地域人口が少なければ少ないほど、人と人の接点多くなり人間関係は濃くなっていきます。
これまでに挙げた住宅問題や仕事の情報。農業への就農を考えている人だと農地、農作物の交換、情報共有など田舎暮らしでは必須の情報が地域の人との関係で得られる・解決できる場合がほとんどです。
地域の人たちと積極的に交流を図り、楽しめるようになると移住の成功率も高まることでしょう。


移住前には事前の情報収集が大切です!

地方への移住や農業への就農は単なる転職とは違い、人生の大きな転換を伴う決断です。
行ってみてから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにもここまであげてきた9つのポイントを参考にしてみてください。

何よりも、事前の情報収集が大切です。そのために、「なぜ移住をしたいのか」を再確認し、行政や無料の体験会などを上手く活用しながら地域の人と交流を深め情報を集めていきましょう。
地方での仕事は一次産業に関わることが多く、都会では経験できない人生の楽しみを見いだせる場でもあります。
「今すぐではないけど、将来的に田舎暮らしには興味がある」というかたも、是非一度体験会などにご参加ください。
新しい価値観を発見できる場となることでしょう。

最後に、私たち「おむすビーズ」では、農業・林業・漁業・畜産業などの一次産業への従事支援をおこなっています。
移住先の地域も中山間地域から離島まで多くの機会は提供できると考えています。
もし、この記事を読んで詳しく話を聞きたい!と思われた方は、一度お問い合わせをいただき研修やインターンシップを考えてみてください。

▼おむすビーズが開催している移住に関するイベントはこちら▼
https://www.inaka-start.com/news-event/event/


▼中山間地域でおこなう「農業インターンシップ」についてはこちら▼
https://www.inaka-start.com/support/step/farming.html


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