サブUターンの悩みから

表題の「サブUターン」とは、隠岐の島町に帰省中の方(以下B氏)を指したmy造語ですが、
基本的に、現在は生まれ育った地方で暮らすことなく実家を出て都市圏や副都心、その他の県外に居を構え(多くは家族や家を持ち)、将来的に戻り生活する予定なく目下のところ暮らしており、時折(年に数回数日程度)帰省したり親族で集まったりといった形で故郷に関わっている...。

どのくらいの人口比率で地方から都市部に大学や就職などのきっかけで人口が流出しているのかは流動的でしょうし、詳しい事は分かりませんが、地方と都市の人口バランスが崩れているという話はよく耳にします。
なぜ故郷へ戻らない選択を多くの方がしているのでしょうか?



<私は現在2拠点生活(奈良県桜井市と島根県隠岐の島町)をしていますが、私の本当の田舎は愛知県の山間の小さな地域。両親は80歳を超えても散髪屋を営み続け、2人で静かなくらしをしています。>


かく言う私もその一人で、時々墓参りで故郷に帰る「サブUターン」にあたります。
実家への帰省で地域そのものに関わるというよりは、家族単位(両親や兄弟、近所づきあい程度)での数日のやり取りに終始しています。

私の場合、実家が割と便利な場所にあること、姉の家族が近くに住んでいる事、両親が元気である事などがあって、あまりそのこと(自分がなぜ生まれ育った故郷や地域との関わり)に関心や自分事の問いを立てたことが無かったのですが、実家から離れ暮らす帰省中の島根県隠岐の島町で出会った方とたまたま話をする機会が有り、そして悩みなどを聞くうちに、何か、場所との関わりというテーマというものに自分自身が突き当たったのです。

B氏の悩みというのは、
「島外(千葉県)へ出て生活をするうちに家族や家が出来、今のくらしがベースにあるけれど、生まれ故郷に何か関わりを持ったり、貢献したいという気持ちはずっとある」
というのもでした。
※簡略したB氏の状況や経緯は下記のもの
・高校卒業後仕事が無く地元には住めなかった。月給役場2万~ ゼネコン5万の時代(島外への就職を選択)
・現在勤め上げた会社を定年退職し60代後半世代である。
・時々帰省し、親族の家の掃除をしたり旧友に会い数日を過ごす程度。

...。私も実家への関わりってほとんど無いけど、この人の言ってる意味はよくわかる。
「何かしたい」
この気持ちはひょっとしたら多くのサブUターンが持ってる思いかも知れない。
では、その「何か」は何だろう?
その何かは人それぞれ違うかもしれない。けれど、自分ができる何かが有るかもしれない。
そんな事を思いました。



「何かしたいと思う気持ちが有るのなら、何かしてみよう。一人では出来ないのなら、一緒に何か地域で楽しめる事をしてみよう。年に数回帰省する足で出来るような、そう...例えば空いている土地に何かを栽培して」
と口に出ました。
「それならエゴマはどうだろう?油も搾れるし。将来的に商品になるかも。」
「向日葵は花も油も2度オイシイから向日葵はどうかな?」...。
B氏と話しをしているうちに、話はどんどんと転がり、結局私は2地域居住のひとつの拠点、隠岐の島町で今年の夏、商品開発をもくろみつつ向日葵をB氏と育てる事になりました。

さて、どうなることやら...。とも思いますが、先ずは体と頭を使って進み始めました。



<ここがB氏と取り組む予定の畑。B氏は種まきの6月初旬に帰省予定とのことなので、その前の畑の準備。
耕作困難地をお借りし草刈りと耕うんを3月にしました。
地域住民もへっぴり腰の私をみかねて(汗)管理機を出動して手伝ってくれました。
すき込んだのは地域で飼育している牛の牛糞堆肥ともみ殻です。>

今年の地方での生活は忙しくなりそうです。

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