万一の収入減少・園芸施設の損害等に備えたい

ここ数年で大きな台風や大雨による災害、地震などのニュースが多くありましたよね。
農業というと、こういった自然災害による被害を直に受けてしまうイメージがあります。スーパーなどでも野菜の値段が倍以上になったり、農家でない私達でもその急激な価格の変化に気付くほどです。
農業を始めるのであれば、この辺のリスクに備えた対策をとっておきたいところですが…。

現在は自然災害、価格低下など農業経営に伴うリスクに対して「農業共済」があり、加入することができます。
そんな中で平成31年1月より新たにスタートした「収入保険」というものがあります。
この新しくできた「収入保険」の内容について、お話ししたいと思います。

「収入保険」とは

農業経営上の様々なリスクによる収入減少を補償します!



品目の限定はなし

今までの農業共済では、対象品目は収量を確認できるものに限定されていたことや、
加入単位も品目ごとになっていたことから、全体をカバーしきれなかった部分があります。

それが、今回の収入保険では原則として全ての農業経営作目↓
【米、畑作物、野菜、果樹、花、たばこ、茶、しいたけ、はちみつなど】ほとんどの農産物をカバーします。
簡易な加工品(精米など)も含みます。

※肉用牛、肉用子牛、肉豚、鶏卵は、マルキン(経営安定特別対策事業)等によりすでに国から補助があるため対象外


保険方式と積立方式で補てんします


・保険料には50%、積立金には75%、事務費には50%の国庫補助を行います。
・保険料(掛金)率は、1.08%(国庫補助後)です。
また、自動車保険と同様に、保険金の受取実績に応じて、翌年の保険料率が変動します。



青色申告をしている必要がある


収入保険に加入するためには青色申告が必要です!
※加入申請時に青色申告実績が1年分あれば加入できます。
※収入保険と農業共済、ナラシ対策、野菜価格安定制度等は原則として選択制です。

(※農林水産省より)

収入保険と同時に加入することができる農業共済はこちら

基本的には、収入保険と他の類似制度との同時加入はできませんが、ここで紹介する以下3つの農業共済の保険は、同時加入できるようです。

園芸施設共済

施設が損害を受けた場合に、施設の資産価値の8割を上限に共済金を支払います。

果樹共済のうち樹体共済

樹体が損害を受けた場合に、樹体の資産価値の8割を上限に共済金を支払います。

家畜共済のうち疾病障害共済

家畜が疾病や障害で獣医師の治療を受けた場合に、診療費を共済金として支払います。

収入保険まとめ

・加入するには青色申告実績が1年以上必要
・現行の農業共済制度ではカバーしきれていなかった点を大幅に改善したもの
・原則として全ての農業経営品目を対象
・品目や減収理由に因ることなく、農業収入そのものを補てんするので、農業経営者ごとの収入全体を総合的に対応し得る保険制度

品目の枠にとらわれず、収益性の高い新規作物の生産や新たな販路の開拓にチャレンジするなど、自由な経営展開ができるようになると、生産現場での大きな期待や関心を集めています。

<問い合わせ先>
最寄りの農業共済組合、全国農業共済組合連合会又は地方農政局各県域拠点(北海道は北海道農政事務所の各地域拠点、沖縄は沖縄総合事務局農政課)


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